たかが「捻挫くらい…」と軽く考えてはいけません

交通事故

むち打ち症が治りにくくなっている原因の一つに「捻挫」という言葉の響きから、軽く考えてしまい、初期の大切な手当てをおろそかにしてしまっていることが挙げられます。

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捻挫ほどやっかいなものはない

むち打ち症の中で最も多いのが「頸椎捻挫型」と呼ばれるものですが、「捻挫」というと、足首や手首をちょっと捻ってしまっただけ…というようなイメージが強く、なぜか多くの方が軽く考えてしまいがちです。でも、多くの専門家は「捻挫ほどやっかいなものはない」と考えているのが本当のところです。

ちょっと乱暴な言い方のような気もしますが、例えば、骨折であれば、ちゃんと整復さえされていれば、ギプスで固定してしまえば良いのです。時間が経つにしたがって、徐々に元通りに変わっていきます。これを「リモデリング」といいます。ところが、捻挫の場合は骨折とは違って、痛めた筋肉や靭帯が回復する前に、日常動作の中で負担をかけてしまってることが多く、「安静」が充分でないのです。

とは言うものの、長時間固定していると筋力が低下していくこととなり、首の場合だと頭を支えることも負担に感じるようになります。また筋力が萎縮してしまったり、可動域が制限されてしまったり、更には血行不良となる事で、慢性的な肩こりや痺れ、痛みに悩まされる原因になる事もあります。もちろん、首にしろ腰にしろ、痛みを感じる事のないよう、なるべく動かさないように、負担をかけないように、気をつけて行動するでしょうが、回復しかけて痛みが和らいだときなどには、「もう大丈夫」と勝手に判断してしまって無理を重ねてしまうと、更に症状を悪化させてしまったり、再び同じ所を捻挫してしまい、症状が前よりも酷いものになってしまう事も少なくありません。

されど「捻挫」

たかが「捻挫」と思って、「たいしたことはない」とか、「病院に行くほどの事ではない」などと軽視してしまうと、いつまでも治りきらずにいて、ずるずると悩まされ続ける状態にはまってしまいます。むち打ち症による捻挫の場合、「捻挫」という言葉に惑わされずに、専門家の意見をキチンと聞き、しっかりと回復させる事が大切です。大したこと、ないのに、病院などに行くのも決まりが悪い、などと遠慮するべきではありません。もしかすると、大変な症状かもしれませんよ。

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