むち打ち症の治療を接骨院・整骨院などで受ける場合、その治療費の支払いはどのようにすれば良いのでしょうか?
保険を使用しない自由診療の場合と、健康保険を使用する場合と労災保険を使用する場合と、に分かれる、のですが、その原因が加害者のいる事故なのか、自損事故なのか、によって変わって来ます。
自由診療を選択して、最高の治療を受けてください
加害者のいる場合は、原則的には加害者側の任意保険(加害者が加入している場合)、あるいは自賠責保険を使って治療することが出来ます。この場合は、加害者である患者さんの負担はありませんので、自由診療を選択して、最高の治療を受けてください。
自損事故の場合は事情が異なります
しかし、自損事故の場合は事情が異なります。もちろん、全て自己負担で自由診療を受ける事も可能ですが、保険を利用しようとする場合は、それが仕事中であれば、労災保険を使用できますが、そうでない場合は、健康保険を主に使用する事となります。
患者さん自身の権利ですから、毅然とした態度で
交通事故による怪我の場合(被害者の場合)、たいてい加害者側の任意保険会社が、一括して支払う事になりますので、治療機関には、その保険会社の連絡先を伝えて下さい。すると、治療機関の方で支払いについての手続きをしてくれます。また同時に、加害者側の任意保険会社に対しても、通院する医療機関名を連絡して下さい。保険会社によっては、治療機関を変更したり、治療機関の選択そのものに意見を言ってくることもありますが、どの治療機関で怪我の手当てを受けるのかを決めるのは、患者さん自身の権利ですから、何か言われたとしても、そこは毅然とした態度で臨みましょう。
ただし、医療費として認められるのは、医師免許を持つ医師がいる(病院や医院などの)医療機関や柔道整復師のいる接骨院、整骨院、等で、国家資格を持たない「整体師」や「カイロプラクター」による施術は、自賠責保険の支払いの対象にはなりませんので。
必ず窓口で次の4つの事項を伝えて下さい
交通事故に遭ってしまって治療を受ける場合は、必ず窓口で次の4つの事項を伝えて下さい。
1.交通事故による怪我である事
2.仕事中の事故であれば、その旨
3.健康保険を使うのか、本人の自費で支払うのか、あるいは保険会社が支払うのか
4.保険会社が支払う場合、自賠責保険なのか、任意保険なのか