「自分自身とのコミュニケーションをしっかりとる」だって?
「?」と思われる方もいらっしゃることだと思います。
これは、自分自身の身体からの訴えに耳を傾けるという事です。
何よりも自分自身が体の状態を十分に理解しておく事
警察、保険会社、仕事関係者、家族、医療機関関係者、等、他人に自分の状態を、きちんと伝えるためには、何よりも自分自身が体の状態を十分に理解しておく必要があります。何度も言うように、むち打ち症は外部からは見えない様々な症状に悩まされるものです。そんな時に、痛みやだるさを押し隠し、これまでと同じように仕事や家事をしようとしても、体がいう事を利きません。これでは周りの人にも迷惑がかかると思いますし、自分の気持ちも沈んでしまうことでしょう。
積極的な治療や休養につなげることができます
痛みやだるさも原因がわからなければ、不安が募ってしまいます。「どうして、誰もこの痛みをわかってくれないのだろう。」と悲観的な気持ちで過ごしていれば、人間関係にも影響してしまうかもしれません。痛みやだるさはむち打ち症の症状が表れただけだ、と理解していれば、積極的な治療や休養につなげることができるでしょう。
自分の身体としっかり向き合いましょう
そのためにも、自分の身体としっかり向き合うことが大切です。自分の今日の体調が良いのか悪いのか、自分の身体からの声を受け止めて下さい。しかし、この時、ほとんどの方は、「ここが痛い」とか「こっちがだるい」とか、のような状態の悪さに注目してしまいがちです。自分自身とのコミュニケーションを図る時、もっとも大切にしていただきたいのは、「悪いことを考えるのではなく、良くなった部分に注目する」ということです。どこがどれだけ痛いか、ではなく、どこがどれだけ良くなっているのか、ということに気持ちを向けてください。「昨日より首が軽くなった。」とか「朝、すっと起き上がる事ができた」など、良くなった所に気づきだすと、気持ちも上向く事でしょう。その良くなったという感覚を少しずつ増やしていけば良いのです。
プラス志向になりましょう
気持ちが上向き、プラス志向になってくると、体もそれに反応し出します。治療を受け、少しずつでも良くなっている事を実感したならば、ぜひ笑顔や言葉で喜びを表してください。そして、治療を受けて良くなっている状況に喜びを感じるようにしましょう。人間の体は笑いや喜び、楽しさといった感情に的確に反応します。それが自然治癒を促すのです。前向きな姿勢でいることは、治るスピードを早めるばかりでなく、自分の周囲の人達とのコミュニケーションをよくしていく事にも繋がるのです。