「薬屋のひとりごと」31話(2期7話) 感想:壬氏の正体と帝の狙い、猫猫が挑む運命の選択とは?

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ア二メ
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『薬屋のひとりごと』第31話「選択の廟」(第2期7話)では、ついに壬氏の過去と正体が描かれ、帝の真意が猫猫に向けられていく緊張感ある展開が描かれました。

回想により明かされる壬氏の出自、帝が猫猫を連れて向かった「選択の廟」での謎解き、そして猫猫が導き出す真実。そのすべてが物語の根幹に迫る重要な鍵となっています。

この記事では、第31話のストーリーをもとに、壬氏の正体、帝の目的、そして猫猫の推理の見どころを詳しくご紹介していきます。

この記事を読むとわかること

  • 壬氏の正体と複雑な家系の背景
  • 「選択の廟」に隠された色覚の謎と王母の伝承
  • 猫猫と壬氏の関係性に生まれた微妙な変化

画像は公式サイトより引用。

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壬氏の正体とは?夢に現れた家族と衝撃の事実

第31話の冒頭では、壬氏が見る夢の中に、彼の過去を暗示するような印象的な人物たちが登場します。

特に、彼の母とされる皇太后・安氏と、さらに権力を持っていた女帝(祖母)の姿は、見る者に強い印象を与えました。

老いた父(先帝)と、冷たい眼差しを向ける安氏、そしてその背後から迫る女帝の姿は、まさに宮廷の権力構造と愛情のねじれを象徴しているようでした。

夢に登場した皇太后と祖母の姿が示す意味

壬氏の母・安氏は、夢の中で「いつかやってやる」という憎しみに満ちた表情を浮かべていました。

このシーンは、彼女が皇后の地位にありながらも、かつての女帝の支配下で苦しんでいた過去を匂わせるものでした。

その場にいた老婆(女帝)は、壬氏に「部屋に戻れ」と命じるが如く振る舞い、先帝すらその命令に従っていた様子は、驚愕に値します。

壬氏は本当に帝の弟なのか?

夢から覚めた壬氏は、自分が抱える正体への葛藤と向き合っていました。

彼は「父だと思っていた男は兄であり、自分は実は帝の弟である」という事実を、過去に知らされたようです。

この告白は、物語の中で何度もほのめかされてきた謎に対する大きな答えとなります。

その一方で、壬氏はその事実を猫猫に打ち明けることに対し、ためらいと迷いを抱いています。

彼の本心には、「気づいてほしい」という想いと「知られたくない」という矛盾した感情が交錯しており、それがまた彼の人間らしさや魅力を際立たせています。

帝が猫猫を「選択の廟」に連れて行った理由とは

31話の中盤、猫猫は帝から突然「選択の廟」への同行を命じられます。

それは翡翠宮での食事後という、日常の延長線に思えるタイミングでしたが、実は非常に意味のある「選択」だったのです。

同行メンバーには壬氏や高順、老宦官など限られた人物しかおらず、その中に猫猫が含まれていたことが、帝の意図を強く物語っています。

帝の行動に込められた狙いと意図

「選択の廟」は、かつて王母が定めた国家の後継者を選ぶ試練の場として伝えられており、血筋を測る特別な仕掛けが施されています。

帝は過去にもこの廟を訪れていますが、いまだ“正解”にたどり着けていませんでした。

ではなぜ、今このタイミングで猫猫を同行させたのか? それは、猫猫の鋭い推理力と知識を試し、さらには彼女が王母の血筋に関連する存在かどうかを確かめるためだったと考えられます。

帝の言動からは、単なる謎解き以上に猫猫という存在を「国の行方」に関わる者として見ている節が垣間見えます。

壬氏と猫猫の関係性の変化も注目ポイント

猫猫が廟の仕組みに興味を持ち、帝の代わりに正しいルートを導き出したことは、周囲に強烈なインパクトを与えました。

中でも、壬氏の動揺や感情の起伏は大きな見どころのひとつ。

帝が「ではお前が連れていくか?」と壬氏に役割を託す場面では、2人の関係に明らかな変化の兆しが感じられます。

また、猫猫が「知らぬが仏」として壬氏の正体から目をそらしたことも含めて、互いの距離感の微妙な揺れが描かれた重要なシーンとなっています。

帝の目的が猫猫だけに向けられたものであったのか、それとも壬氏との関係性も含めた布石だったのか。

視聴者に深く考察を促す回となっていました。

「選択の廟」とは何か?王母の伝承と色の謎

「選択の廟」とは、かつてこの国を建国した初代皇帝の母・王母が作ったとされる皇位継承のための試練の場です。

建国の昔話に登場する王母は、暗闇をも見通す目を持ち、仙女とも称された女性。

彼女が残した言葉――「この地を治める者はあの廟を通り抜けねばならぬ」――が現在まで語り継がれています。

色覚異常がカギ?王母の血と試練の真実

「選択の廟」の内部は、複数の扉が色分けされ、立て札の指示に従って正しい扉を選んで進む構造になっています。

この仕掛けの真の意図に最初に気づいたのは猫猫でした。

彼女は立て札の内容、扉の色、過去の逸話、帝や壬氏の発言などから、この廟が「色覚異常」を前提に作られていると導き出します。

つまり、赤と緑を正確に判別できない者だけが、迷いなく正解にたどり着けるような仕組みだったのです。

これは王母の血を引く者に遺伝する特性であり、まさに「血筋」を判別するための装置でもあったわけです。

猫猫の推理が導き出した正解の意味

帝や壬氏が正解にたどり着けなかった廟で、猫猫は迷うことなく扉を選び抜き、最後の間へと到達します。

そこは王都を一望できる場所であり、まさに「次の王」を宣言する者が立つ場所でした。

猫猫の推理は、色覚異常という医学的観点にまで踏み込み、王母の伝承の裏に隠された科学的真実に辿り着いたのです。

この謎解きによって、猫猫の聡明さや負けず嫌いな性格が再び際立ち、視聴者を魅了しました。

また、廟の守り人である老宦官も、猫猫の解答に感心しつつ、「この娘を妃に迎えればどうか」という冗談交じりの提案まで飛び出すほど。

それほどまでに、猫猫の知恵と観察眼は特別な力として描かれています。

壬氏と猫猫の関係のこれからに注目

31話では「選択の廟」を通して、壬氏と猫猫の関係性にも静かな変化の兆しが描かれていました。

猫猫が持つ観察力と洞察力からすれば、壬氏がただの宦官ではないことには、すでに気づいているはずです。

それでもなお、彼女はその事実に踏み込もうとしないのです。

猫猫は壬氏の正体に気づいている?

廟での最後のシーン、老宦官が壬氏に「お気をつけください」と意味深な忠告を送る場面がありました。

それを目の当たりにした猫猫は、「壬氏って、いったい何者なのだろう?」と、ほんのわずかに疑問を抱きます。

しかし、そこからさらに踏み込まず、「お気に入りの宦官にしては…」と心の中で誤魔化します。

ここに、彼女の賢さゆえの“無関心を装う”姿勢が見て取れます。

あえて目を背ける理由と切ない心理描写

猫猫は「知らぬが仏」と自分に言い聞かせるように壬氏から目を逸らしました。

この描写は、真実を知ることによって生じる関係の変化を恐れているようにも感じられます。

それは単に身分差からくる距離だけではなく、猫猫自身が抱く複雑な感情にも関係しているのでしょう。

一方、壬氏のほうも「いつまでも黙っているわけにはいかない」と語っており、互いに踏み出せない距離があることが、切ない余韻を生んでいます。

背景に映る月の光とともに、二人の間に流れる静かな感情の揺れ――。

この回では、恋愛未満、しかし深く繋がった絆の一端が繊細に描かれていたと言えるでしょう。

薬屋のひとりごと 31話「選択の廟」の感想まとめ

第31話「選択の廟」は、猫猫の知性と冷静さ、そして何より彼女の“人となり”が際立った回でした。

宮廷の深奥に仕組まれた選定儀式の謎を解き明かす姿には、単なる“毒見役”という枠を超えた存在感が宿っていました。

また、廟という神聖な場所に足を踏み入れたことで、彼女の立場や人生が大きく動き始めたようにも感じられます。

猫猫の魅力と知性が光った回

老宦官すら驚かせるほどの推理力を見せた猫猫。

彼女は単に頭が良いだけでなく、「知りたい」「負けたくない」「見抜いてやる」といった内に秘めた情熱を持っています。

そうした姿勢があったからこそ、色覚異常という医学的視点から正解を導くという偉業を成し遂げられたのでしょう。

視聴者にとっても、改めて猫猫の知性の魅力を感じるエピソードとなったはずです。

今後の展開に繋がる伏線にも注目

この回では壬氏の出自、帝の思惑、王母の伝承、そして廟の仕掛けなど、数々の伏線と謎が提示されました。

とくに気になるのは、老宦官が壬氏に向けた「お気をつけください」の一言。

これは壬氏自身の過去に起因するものなのか、それとも猫猫との関係に対する警告なのか……。

いずれにしても、この一言が物語の分岐点となる可能性は高いでしょう。

さらに、帝が猫猫を連れてきた本当の意図も完全には語られておらず、今後の展開で明かされていくのが非常に楽しみです。

次回以降も、猫猫が“ただの毒見役”からどのように物語の核心に迫っていくのかに注目です。

この記事のまとめ

  • 壬氏の夢から明かされる複雑な家族関係
  • 帝が猫猫を廟に連れて行った真意とは
  • 「選択の廟」の正体は血筋を測る試練の場
  • 色覚異常が鍵となる王母の伝承
  • 猫猫の推理力が試練の謎を解明
  • 壬氏と猫猫の距離感の変化に注目
  • 猫猫が正体に気づきつつも目をそらす理由
  • 今後の物語に関わる重要な伏線が多数登場
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