『仮面ライダーゴースト』は、2015年から2016年にかけて放送された平成仮面ライダーシリーズの17作目です。
本作の音楽展開は、例年の仮面ライダー作品と比べて控えめであり、テレビシリーズ用のボーカル楽曲は主題歌と第36・37話に使用された挿入歌の2曲のみとなっています。また、CD販売も主題歌シングルと2枚組のサウンドトラックCDの2種類に留まりました。
この記事では、『仮面ライダーゴースト』のOP主題歌や挿入歌について詳しく紹介し、それぞれの楽曲の特徴や作品との関わりを掘り下げます。
この記事を読むとわかること
- 『仮面ライダーゴースト』の主題歌・挿入歌の詳細
- 音楽展開が例年より控えめだった理由
- 主題歌や挿入歌を楽しむ方法
画像は公式サイトより引用。
『仮面ライダーゴースト』の主題歌（OP）とは？
『仮面ライダーゴースト』のオープニングテーマは、ロックバンド氣志團が担当しました。
これまでの平成仮面ライダーシリーズでは、若手アーティストや仮面ライダーの音楽に特化したユニットが主題歌を歌うことが多かったですが、本作では異色の選択となりました。
氣志團の独特な世界観とエネルギッシュな楽曲が、ゴーストのテーマである「生きることの意味」を力強く表現しています。
氣志團が歌う「我ら思う、故に我ら在り」
主題歌の「我ら思う、故に我ら在り」は、氣志團らしいノリの良いロックサウンドに仕上がっています。
作詞・作曲を手掛けたのは、氣志團のリーダー綾小路翔。編曲は木内健が担当し、疾走感のあるメロディと力強い歌詞が印象的です。
この曲は第2話からオープニングテーマとして使用され、第1話・33話・38話では挿入歌として流れました。特に第38話では、フルバージョンが使用され、クライマックスを盛り上げる役割を果たしました。
主題歌が使用された場面とアレンジバージョン
本作の主題歌は、オープニングだけでなく劇中でも様々な形で活用されました。
- 第1話・33話・38話で挿入歌として使用
- 第38話ではフルバージョンが流れた
- 第49話（最終回）ではエンディングとして特別使用
- 第5話・30話ではピアノバージョンが劇中歌として流れた（編曲・演奏 – 新垣隆）
特に新垣隆が手掛けた「ピアノバージョン」は、物語の感動的なシーンをより印象的に彩りました。
MVに仮面ライダーゴーストが登場しなかった理由
平成仮面ライダーシリーズでは、『仮面ライダーディケイド』（2009年）以降、主題歌のMVに主役のライダーが登場するのが恒例でした。
しかし、本作の「我ら思う、故に我ら在り」のMVには、仮面ライダーゴーストは出演していません。
この理由は公式には明かされていませんが、氣志團独自の世界観を前面に押し出したMVにしたかったためではないかと考えられます。
それでも、2016年1月29日放送の『ミュージックステーション』では、氣志團とともに仮面ライダーゴーストとスペクターが登場し、主題歌を披露しました。
劇中に登場する挿入歌はわずか1曲
『仮面ライダーゴースト』では、例年のシリーズに比べて挿入歌の数が非常に少ないのが特徴です。
通常、仮面ライダーシリーズでは戦闘シーンやキャラクターの活躍を盛り上げるために、複数の挿入歌が用意されることが多いですが、本作では「全力スタートライン!」の1曲のみが劇中で使用されました。
この曲は第36話・第37話で使用され、作中の重要な場面を彩りました。
「全力スタートライン!」とは？
「全力スタートライン!」は、第36・37話で使用された挿入歌で、Harp+y 4（ハーピーフォー）が歌う楽曲です。
この曲は、タケルたちが新たな戦いへと向かう場面で流れ、まさにタイトル通り、新たなスタートを切るようなエネルギッシュなナンバーとなっています。
作詞は藤林聖子、作曲は五戸力、編曲は渡辺徹が手掛けました。
特に藤林聖子は、歴代の仮面ライダーシリーズの主題歌や挿入歌を数多く手掛けてきた実力派の作詞家であり、本曲の歌詞も「前向きに進むこと」をテーマにした力強いものとなっています。
Harp+y 4のメンバーと「仮面ライダー」との関係
「全力スタートライン!」を歌うHarp+y 4（ハーピーフォー）は、以下の4人のメンバーによって構成されています。
- 奥仲麻琴（C.V. 奥仲麻琴）
- ほのかりん（C.V. ほのかりん）
- 落合優衣（C.V. 落合優衣）
- 小林かれん（C.V. 小林かれん）
特に、奥仲麻琴は、過去に『仮面ライダーウィザード』でヒロイン・コヨミを演じたことで知られています。
仮面ライダー作品に縁のある彼女が参加していることも、本楽曲が注目された理由の一つです。
『仮面ライダーゴースト』の音楽展開の特徴
『仮面ライダーゴースト』の音楽展開は、例年の仮面ライダーシリーズと比較するとかなり控えめでした。
通常、仮面ライダーシリーズでは複数の挿入歌が用意され、各キャラクターごとのテーマ曲や戦闘シーンを盛り上げる楽曲が制作されることが多いですが、本作では主題歌1曲と挿入歌1曲のみというシンプルな構成になっています。
この理由について、いくつかの考察ができます。
歴代作品と比べてボーカル曲が少なかった理由
『仮面ライダーゴースト』でボーカル曲が少なかった背景には、以下のような要因が考えられます。
- 物語のテーマが「生と死」に関わる内容であり、静かに見せるシーンが多かった
- 劇伴（BGM）での演出を重視し、ボーカル曲に頼らない構成にした
- 制作の方向性として、音楽展開よりもストーリー性を重視した可能性がある
また、劇中で使用されたBGMもクラシック音楽やオーケストラ調のものが多く、通常の仮面ライダー作品に見られるような派手なボーカル曲の使用を抑える方向で構成されていました。
CDリリースは主題歌シングルとサントラのみ
『仮面ライダーゴースト』の音楽関連のCDリリースも、最低限の展開にとどまりました。
- 主題歌シングル：「我ら思う、故に我ら在り」（氣志團）
- サウンドトラックCD（2枚組）
通常、仮面ライダーシリーズでは挿入歌を集めたボーカルアルバムがリリースされることが多いですが、本作ではボーカルアルバムの発売はありませんでした。
そのため、ファンは主題歌シングルとサントラCDで『仮面ライダーゴースト』の音楽を楽しむ形となりました。
『仮面ライダーゴースト』の楽曲を楽しむ方法
『仮面ライダーゴースト』の主題歌や劇中音楽は、CDや配信などさまざまな方法で楽しむことができます。
特に、氣志團による「我ら思う、故に我ら在り」は、ロックサウンドと熱い歌詞が魅力的で、単体の楽曲としても非常に聴きごたえのある1曲です。
ここでは、『仮面ライダーゴースト』の音楽を楽しむための具体的な方法を紹介します。
CDや配信で聴ける？
『仮面ライダーゴースト』の音楽は、CDや各種音楽配信サービスで楽しむことができます。
- 主題歌CD：「我ら思う、故に我ら在り」氣志團（2015年12月9日発売）
- サウンドトラックCD（2016年7月発売）
- 各種音楽配信サービス（Apple Music、Spotify、Amazon Music など）
特に、主題歌は多くの配信プラットフォームで購入・ストリーミング再生が可能なので、CDを持っていない人でも簡単に聴くことができます。
氣志團のライブやイベントでの披露
氣志團は自身のライブやイベントで、「我ら思う、故に我ら在り」を披露することがあります。
特に、2016年に開催された『ミュージックステーション』では、氣志團とともに仮面ライダーゴーストとスペクターが登場し、番組内で主題歌を披露しました。
また、氣志團の単独ライブやフェスでも、この楽曲がセットリストに組み込まれることがあるため、ファンにとっては生で聴くチャンスとなります。
まとめ：『仮面ライダーゴースト』の音楽が生み出す感動
『仮面ライダーゴースト』の音楽展開は、例年のシリーズと比べると控えめでしたが、それでも強く印象に残る楽曲が揃っています。
主題歌「我ら思う、故に我ら在り」は、氣志團ならではの力強いロックサウンドが作品のテーマとマッチしており、視聴者の心を熱くしました。
また、劇中で使用された唯一の挿入歌「全力スタートライン!」は、作品終盤の重要なシーンを盛り上げ、タケルたちの成長を象徴する楽曲となりました。
音楽展開の規模こそ控えめでしたが、それぞれの楽曲は物語と深くリンクしており、シンプルながらも作品を支える大きな役割を果たしていました。
CDや配信、ライブなどで『仮面ライダーゴースト』の音楽を改めて楽しみ、その魅力を再発見してみてはいかがでしょうか？
- 『仮面ライダーゴースト』の主題歌「我ら思う、故に我ら在り」は氣志團が担当
- 挿入歌は「全力スタートライン!」のみで、音楽展開は控えめ
- 主題歌はオープニングだけでなく、挿入歌やエンディングとしても使用
- サウンドトラックCDは2枚組で発売されたが、ボーカルアルバムはなし
- CDや配信サービスで楽曲を楽しめるほか、氣志團のライブでも披露されることがある
