『仮面ライダーカブト』あらすじ完全解説！天道総司の戦いとワームとの因縁

2006年に放送された『仮面ライダーカブト』は、圧倒的なカリスマ性を持つ主人公・天道総司が活躍する平成ライダーシリーズの傑作です。

本作は、隕石と共に飛来した侵略生命体「ワーム」と、それに立ち向かう仮面ライダーたちの戦いを描いています。

この記事では、『仮面ライダーカブト』のあらすじを詳しく解説し、天道総司の戦いとワームとの因縁に迫ります。

この記事を読むとわかること

画像は公式サイトより引用。

『仮面ライダーカブト』の基本情報

放送時期と制作スタッフ

『仮面ライダーカブト』は、2006年1月29日から2007年1月21日まで放送された平成仮面ライダーシリーズの第7作目です。
東映とテレビ朝日が制作し、脚本は米村正二が中心となって執筆。監督は石田秀範、長石多可男、田﨑竜太らが担当し、アクション監督は宮崎剛が務めました。

本作の大きな特徴は、「クロックアップ」による高速戦闘シーンと、「天の道を往き、総てを司る」と豪語する天道総司のカリスマ的なキャラクター性です。

主な登場人物とキャスト

• 天道総司 / 仮面ライダーカブト（演：水嶋ヒロ）
  自信家でありながらも圧倒的な実力を持つ主人公。料理の腕も一流で、妹・樹花を大切にしている。
• 加賀美新 / 仮面ライダーガタック（演：佐藤祐基）
  ZECTに所属する熱血漢の青年。最初はカブトと対立するが、次第に親友となる。
• 日下部ひより（演：里中唯）
  天道と加賀美の間に関わる少女。ワームとの関係に秘密を抱えている。個人的には、自分の事を「僕」と呼ぶところが嫌でした。
• ZECT（ゼクト）
  ワームと戦うために結成された秘密組織。仮面ライダーシステムを管理し、ライダーたちをサポートする。

天道総司とは？仮面ライダーカブトの魅力

最強の男・天道総司のキャラクター像

天道総司は「天の道を往き、総てを司る」と自称する、自信に満ち溢れた青年です。
しかし、彼は単なる自信家ではなく、実力も本物。料理の腕も超一流で、作中では見事な料理シーンが多く描かれます。

天の道を往く男、その信念と名言

天道総司は数々の名言を残しています。代表的なものとしては、

• 「天の道を往き、総てを司る！」（自己紹介）
• 「俺が正しいと思ったことが正義だ！」（信念）
• 「おばあちゃんが言っていた……」（彼の哲学を語る前置き）

『仮面ライダーカブト』のあらすじ解説

ワームとの戦いが始まる！物語の序盤

物語は、地球に落下した隕石と共に現れた地球外生命体「ワーム」との戦いから始まります。
ワームは人間に擬態し、秘密裏に社会へと侵入。人々を襲いながら生存圏を広げていました。

ライダーシステムとZECTの秘密

ZECTが開発した「マスクドライダーシステム」は、ワームと戦うための装備。
天道総司のカブトゼクターは「クロックアップ」という特殊能力を持ち、ワームの超高速移動にも対応できました。

ワームとの因縁とは？カブトとワームの深い関係

天道総司とワームの因縁

天道総司には、幼少期にワームによって家族を奪われた過去があります。
彼の戦う理由は復讐ではなく、「自分の大切な人を守るため」にワームと戦っているのです。

ネイティブとは？ワームとの違い

ワームとは別に、「ネイティブ」と呼ばれる存在も登場します。
ネイティブは地球に適応したワームの進化系であり、人間と共存しようとするものもいます。

『仮面ライダーカブト』の見どころと魅力

クロックアップによる高速バトル

本作の最大の特徴は「クロックアップ」システムです。
仮面ライダーたちはこれを発動することで、ワームと同等の超高速移動が可能になります。

ライダー同士の対立と共闘

ZECTの陰謀や、それぞれの信念の違いから、仮面ライダー同士の戦いも頻繁に起こります。
しかし、最終的には共通の敵に立ち向かうため、多くのライダーたちが協力し合う場面もあり、熱いドラマが繰り広げられます。

仮面ライダー生誕35周年記念番組。制作コンセプトは「最強の仮面ライダー」[2]。

前作『仮面ライダー響鬼』とは打って変わり、モチーフに昆虫の採用して、「変身」のかけ声の復活しました。バイクの常用、キックの必殺技、仮面ライダー自身による必殺技名の発声などの昭和仮面ライダーシリーズの要素満載、一般人の姿・怪人の姿を持つ敵、組織化されたヒーロー、ライダー装着者の交代劇など、これまでの平成仮面ライダーシリーズの要素が盛り込まれていますが、同時にプロデューサーの梶淳は制作発表の場で「原点回帰ではなく、仮面ライダーの限界・頂点に挑む」と述べており、企画書には「いい物は焼き直しと言われようと取り込み、不要なものは斬新そうでも容赦なく切り捨てる」と記されています。

これまでのシリーズ作品でもよく登場していた「料理」が特に大きくクローズアップされており、主人公を始めとした数多くの登場人物が料理を作って嗜む描写が多数採り入れられたほか、公式サイトでも「まかない」というコーナーを設け、劇中で登場した料理の実際のレシピが紹介された。コメディの比重も高く、暗く重くなりがちなストーリーを和らげ、少しでも作品全体のムードを明るくすることが心掛けられた。特に『カブト』においては、天然キャラによるものの他、不条理でシュールな展開といった、従来のシリアスな平成仮面ライダー作品ではあまり見られなかったコメディ手法が多く盛り込まれている。このコメディ要素は本作品以降の作品にも引き継がれていき、特に次作『仮面ライダー電王』や『仮面ライダーW』では、さらに比重が置かれるようになる。

技術面では、『555』以降それまでの平成仮面ライダーシリーズでも実験的に使用されてきた映像の画質が、本作品より従来の本シリーズの特徴でもあったビデオ収録映像特有のクリアで透明感のあるものから、シネライクガンマ処理による画像エフェクトからもたらされるフィルム的な粒子感の有る画質へと本格的に変化しています。これは地上デジタルハイビジョン放送時代への対応を目的として『アギト』以降の劇場版で使用されているHD24P撮影システムを使用し始めたためですが、詳細なノウハウは非公表となっています。また、『響鬼』で鬼のスーツ素材に使用されたマジョーラは、本作品でもライダーのプロテクター部分に使用されています。白倉が言うには「今回は応用編」であり、前作での反省点も活かした使用がなされたようです。

まとめ：『仮面ライダーカブト』はなぜ名作なのか

『仮面ライダーカブト』は、魅力的な主人公・天道総司、迫力あるクロックアップバトル、そして複雑なストーリーが絡み合うことで、多くのファンに支持されました。
平成ライダーシリーズの中でも特に異彩を放つ本作は、今なお語り継がれる名作です。

この記事のまとめ